研究テーマ仮説

ソーシャルニーズの創造リビング・エスコート

真の“人と機械・ロボットの融和”で
身体だけでなく心も自立する

「ひとりこそ楽しい」社会

超高齢社会の到来が確実視される未来において、高齢者がひとりになっても人の助けを借りず、希望を持ちながら、生き生きと楽しい生活を送っている。このような「ひとりこそ楽しい」社会が広がっている未来シーンを想定。ここでの高齢者は、身体の機能低下に伴う支援・介護が必要となる前からロボットスーツを着用。何年経っても常にその時の健康状態を維持、もしくは若返りすらできる身体機能サポートを図る。

どこかロボットに操られている感覚

ロボットスーツは普通の服のように着用できて、日常生活を自分の力だけで行えるよう、その人にとって最適な力量でコントロールすることでエスコートをしてくれる。しかしながら、どんなに装着しやすいロボットスーツであったとしても、機械は機械であり、高齢者からは日常動作において“どこかロボットに操られている感覚”が否めないとの意見が多数見受けられるようになる。ここに人の内面も含む真の“人と機械・ロボットの融和”が社会として上手く実現できていない、という社会問題が発生することとなる。

対象者の気持ちにまで配慮したサポート

この社会課題解決のためには、支援・介護が必要となる前の健常時に近い状態から蓄積してきた身体機能データを活用、併せて、対象者の癖、好み、心の機微を含めたすべての生活活動を長期間にわたり模倣(コピー)学習することで、対象者の気持ちにまで配慮した最適なサポートを行う技術が求められる。身体的だけでなく、心も含めた自立状態の維持を図り、真の“人と機械・ロボットの融和”実現こそが、本未来シーンにおけるソーシャルニーズ、「リビング・エスコート」なのである。

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