COLUMN

2022.12.29田口 智博

未来共創を加速させるコラボ

 今年度に入ってからHRIでは、さまざまな方々と一緒になって未来を考えていく活動を加速させてきています。

 近いところでは、民間団体The Life School、非営利株式会社eumoのみなさんとともに、『焚き火を囲んで「未来」の話をしよう』と題したコラボイベントを行いました。その内容はというと、11月中旬のリアル開催では「人と組織の未来」、12月初旬のオンライン開催では「経済の未来」をテーマに2回シリーズとして企画をしました。

 リアル開催ではタイトルにあるように、焚き火を囲みながら参加者同士が未来に思いを馳せることができるシチュエーションのある、埼玉県の三富今昔村(※1)で実施しました。三富今昔村では、“「つぎの暮らし」の在り方について、あなたとともに考えながら、あなたが行動を起こすきっかけになる場所でありたい”という想いが実践されていて、まさに未来を考えるにこれ以上ない場でもありました。

 実際にイベントに参加してくださったみなさんとの対話を重ねる中では、次のような声が聞かれました。
 「未来の予測理論を起点に、今変わりつつある社会やその先に創造される未来で、個人がどう生きていくのかという自分自身に問いを立てる良い機会だった」。「未来学を通して、ただ単に予測が当たる・外れるに囚われるのではなく、ありたい未来をいろんな人と一緒に考えていくことが大切で楽しいのだと思った」。
 こうしたコメントからは、未来を自分ごととして、また他の人の考えも取り入れながらポジティブに創造していこうとする姿勢を垣間みることができます。

 このようにHRIが活動で大切にしたいと考える“未来の共創”という点において、今回のコラボイベントをご一緒できた2つの団体・組織との協力関係が大きな相乗効果を生みました。

 これには、未来予測とコラボパートナーの活動理念との相性の良さがあることがみえてきます。
 コラボ先の一つThe Life School(※2)では活動のマニフェストとして、「自分のシアワセを人任せにしない」、「ワクワクする直感と遊び心を大事にする」、「ちょっとフライング気味が丁度いい」などが掲げられています。また、もう一つのコラボ先eumo(※3)では活動の目指すところとして、「中央集権型の資本主義社会から自律分散型の共感資本社会へ」が謳われています。
 未来を考えていくには、先んじたアクションを取るとともに、社会の仕組みを非連続なものとして創造していくことが多分にあります。あらためて、未来の共創活動においては、こうした目線の合致した協力関係が好影響を生み出していけるはずです。

 未来を考えていく活動は、2022年現在まだまだ緒に就いたばかりですが、年明け以降もこれまで以上にさまざまな方々と共に、より良い未来を創造していきたいとの思いを強くしています。
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