所長の独白

2022.01.01

新年あけましておめでとうございます。本年も、ヒューマンルネッサンス研究所、そして、このサイトを通した時々のお付き合い、何卒よろしくお願い申し上げます。

○五黄の寅のトランスフォーメーション

・今年は最強「五黄の寅」

 今年は寅年、中でも十二支と九星を掛け合わせると、それぞれの最強の年が重なる「五黄の虎」という36年に一度の最強の年ということだ。さて、ではこの年の強さを何に活かそうか。それは、やはり「未来創造」に活かしたい。

・新たな社会へトランジションの只中

 ところで、昨年の意外な、そして大きな気づきは、私たちHRIの未来社会研究の拠り所であるSINIC理論に対する、世間の強い関心と共感を感知できたことであった。特に、大学生など若い人たちからの強い反応は、私のこれまでのHRI歴の中で最大であったことは間違いなく、波がやってきたことをひしひしと感じた。つまり、それだけSINIC理論の未来ビジョンが「当たってる」とか、「ありたい未来」、「希望の未来」として受けとめられ始めたということだろう。

 今までは、「まあ、そういう見方もあるけどね、、、」とか、「未来なんか、予測できるわけないだろ。世界が・VUCAの時代だと言っているのに」という冷ややかな言葉や視線を浴びせられることが多かったのに、本当に驚くほど、明らかな転機であったことに間違いない。そう、未来観の”transition” だ。

・トランスペアレントな未来へ色を入れよう

 では、若い人たちはSINIC理論のどこに共感していたのか?これも驚くことに、「自然社会」という、SINIC理論の社会発展の10段階を経て進む、新しい発展周期のスタートとなる社会への共感が圧倒的に強かった。この自然社会像は、私たちも、まだまだ具体的な社会像として結像させていない、いわばコンセプトワード、いや、まだ透明なビジョンのままだったのに。そう、”transparent” なままの未来だ。

・規矩のトランスポジション

 その「自然社会」は、これから、どのようなプロセスを経て、いつ頃に現実になるのか?SINIC理論では、2005年~2025年という時間を、それまでの工業社会の価値観、規矩が変化する大転換期として「最適化社会」と位置づけている。18世紀のイギリスに起こった産業革命以来、ここまで続き、アップデートされてきた工業社会の未来コースが、「自律社会」を最適な社会として、短期間にガラガラと変容する時期と予測していた。そう、心や集団を大事にする、新しい規矩への”transposition”だ。

・社会とテクノロジーのトランザクション

 確かに、世界は大転換の時代にあると感じられる。このパンデミックが、それをより顕在化させた。確かに、狩猟採集生活時代と重ねながらも、そこに回帰するのとは違う「ハイパー原始社会」に向かいつつある景色も、そこここに見え始めている。大都市集住から多拠点居住へ、所有の拡大からシェアの充実へ、単一性による効率から多様性による創造へ、テクノロジーの進化と社会発展が相互に影響し合いながら進化の螺旋を登りつつある。新しい”transaction”

・トランスフォーメーション待ったなし

 さあ、五黄の寅の年が始まった。大変化はますます加速するだろう。しかし、私たちは「変化」を好んでいるだろうか?じつは、昨日と変わらない明日を期待しているのが心情というものだ。特に、年齢を重ねてくるほどに、そう思う人が増える。だから、若い未来世代の出番なのだ。工業社会のイナーシャの影響を多く受けていないから、彼らは自力で変化できる。内発的な動機から変化の先を創っていける。まさに、ヒューマン・ルネッサンスへの”transformation”だ。

 五黄の寅から始めて、ついつい、”trans”ネタになってしまったので、念のために英英辞典を確認してみると、across, beyond, into another place or stateということなので、間違っていないだろう。トラは新しい局面へと越えていく年なのだ。そのためのウンチクついでには「虎穴に入らずんば虎児を得ず」だろう。変化のリスクを恐れていては得られない。そう、タイガーマスクは悪役レスラーの養成機関「虎の穴」出身だが、出身母体を出て、苦難の向こう側へと立ち向かった。

The future is trying to connect to "NOW" beyond the thick fog.
五黄の寅の今年、ビヨンと変化を加速させよう。


ヒューマンルネッサンス研究所 所長
中間 真一
note: https://note.com/tsuredure_nak/n/n415e55ad8239
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